学習

学習とは

学習は検索対象のファイルやメールを走査し、検索に必要な情報を抽出する処理です。抽出した情報を学習ファイルに保存し、この学習ファイルの情報を使って検索を行います。学習は右上の横顔のボタンを押して行います。



学習は自動では行われません。前回の学習後に追加や変更されたファイルは次回の学習時に学習ファイルへ反映され、検索できるようになります。

学習のキャンセル

学習は「キャンセル」を選ぶことで中止できます。中止した場合はそこまでに情報が抽出できたファイルだけが検索の対象になります。再開する場合は再び学習ボタンを押してください。


学習対象の指定

学習の対象は右上の歯車のボタンから「学習対象の設定」で変更できます。


「学習対象のフォルダー」に、学習の対象にしたいフォルダーを追加してください。

  • ファイルの最終アクセス日時を記録するように PC の動作設定を変更している場合(管理者権限でコマンド プロンプトを起動して「fsutil behavior query disablelastaccess」を実行した結果が「DisableLastAccess = 0」の場合)、SAVVY は対象ファイルの最終アクセス日時を維持するための処理を行いますが、SAVVY の実行ユーザーに対して最終アクセス日時の操作が許可されていないファイルは、学習によって最終アクセス日時が変わってしまう場合があります。

メールの学習

メールは Thunderbird の mbox ファイルと eml ファイルに対応しています。Thunderbird 以外のメール アプリをご利用の場合は、mbox ファイルや eml ファイルで出力する機能がないかご確認ください。

メールの設定も、右上の歯車のボタンの「学習対象の設定」で行います。


  • Thunderbird をご利用の場合
「学習対象のメール データ」から「Thunderbird」を選択し、「Thunderbird のデータ フォルダー」に Thunderbird のデータ フォルダーの場所を指定してください。
  • Thunderbird 以外のメール アプリで mbox ファイルを作成した場合
その mbox ファイルだけを格納した専用のフォルダーを用意してください。mbox ファイルが複数入っている場合はすべてが学習対象になります。
そして、「学習対象のメール データ」から「Thunderbird」を選択し、「Thunderbird のデータ フォルダー」に用意した専用フォルダーを指定してください。
※「nstmp」から始まる名前の mbox ファイルは対象になりません。別の名前にしてください。
  • Thunderbird 以外のメール アプリで eml ファイルを作成した場合
他のファイルと同様に検索できますので、「学習対象のフォルダー」で指定したフォルダーの中のどこかに eml ファイルを置いてください。
「学習対象のメール データ」の選択は「メールは検索しない」のままにしてください。

なお、検索可能なメールは PC 内に保存されているものだけになります。サーバーやクラウドに保管されているメールは対象にはなりません。

ファイルの中身の学習

ファイルやメールの中身を検索できるようにするために、学習時にテキストの抽出処理を行います。テキストの抽出処理には IFilter というコンポーネントを利用しています。IFilter は Windows に標準で搭載されており、Microsoft Office ファイルなどは標準で中身の学習ができます。ただし、Windows のバージョンやファイルの種類によっては、別途 IFilter のインストールが必要なものもあります。

IFilter は各文書アプリのメーカーが配布しているものや、有償で販売されているものなどがあります。中身が検索できない場合は、対応する IFilter が提供されていないかご確認ください。

IFilter を追加した場合は、再度学習を行ってください。該当ファイルのテキスト抽出が行われ、ファイルの中身が検索できるようになります。

【参考】 無償で利用できる IFilter の例(URL は 2017年11月時点のものです)
  • Microsoft Office 2010 フィルタ パック
Visio、OpenOffice、Zip などに対応した IFilter をインストールできます。
32bit 版と 64bit 版がありますので、お使いの Windows のビット数に合わせたものをインストールしてください。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=17062
  • 一太郎用 IFilter
32bit 版と 64bit 版がありますので、お使いの Windows のビット数に合わせたものをインストールしてください。
http://www.justsystems.com/jp/download/ichitaro/ifilter/index.html
  • DocuWorks Viewer Light 8 日本語版
DocuWorks 用の IFilter(Docuworks Content Filter)は、DocuWorks または Docuworks Viewer Light に同梱されています。
Docuworks Viewer Light は無償で配布されています。
https://www.fujixerox.co.jp/download/software/docuworks/download101/index.html

学習できないファイル

次のようなファイル、フォルダーは学習の対象にはなりません。

学習ファイルの容量

学習ファイルのサイズは学習対象によって異なります。おおよその目安は学習対象のファイル サイズ合計の 25% 前後ですが、対象ファイルから抽出できるテキスト情報の量に応じて変わります。
また、「学習対象のメール データ」で「Thunderbird」を選択している場合は、メール データの複製を保持する関係でメール データ サイズの 2 倍程度の容量が追加で必要です。

学習ファイルの格納先

既定では学習ファイルは OS の起動ボリュームに配置されますが、「その他の設定」で格納先を変更できます。



「学習ファイルの格納先」を変更してください。変更後はアプリが一度終了しますので、学習ファイルを移動してからアプリを起動してください。
なお、学習ファイルには、学習対象のファイルの情報や検索履歴の情報などが保存されます。他の方が閲覧できるような場所には配置しないでください。



学習中の負荷

学習の処理は CPU やメモリなどの資源を多く使います。また、対象のファイルやメールにアクセスするため、ディスクのアクセス負荷も高くなります。学習中に他の処理を行われる際は、「その他の設定」で学習中の負荷を下げることができます。



「学習中の負荷」のスライダーで調整してください。なお、負荷を低くすると学習にかかる時間は長くなります。



ファイル サーバーやクラウド ストレージの注意

このアプリは PC 内のファイルの検索を前提に設計しています。そのため、PC 外のフォルダーは学習対象に設定しないでください。
詳細は「ネットワーク ドライブやクラウド ストレージ、外付けドライブを検索したい」を参照してください。

【参考】 本アプリは個人利用を想定しておりますが、SAVVY シリーズには、企業内のファイル サーバーの検索や文書管理システム、メール アーカイブ システムなど、複数人での利用を想定した製品もございます。お気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせ先>
ジップインフォブリッジ株式会社 システム営業部
http://www.info-brdg.co.jp/savvy/savvy.html
[TEL]    03(5690)7733
[メール]    wasavvy@info-brdg.co.jp

※本アプリは無償のため、ユーザー サポートは提供しておりません。本アプリに関するお問い合わせには対応いたしかねますので、あらかじめご了承ください。

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